2024年2月9日、ロシア人団体観光客が訪朝したとの報道がありましたが、朝鮮観光旅行の全面再開を意味するものではありませんでした。
ロシア・ウラジオストクの旅行代理店「ボストーク・イントゥール」がかねてより募集していた朝鮮馬息嶺スキーツアーに参加するロシア人団体旅行客が9日、高麗航空便でウラジオストクを出発したと報道がありました。
2020年1月22日より観光客の受け入れが停止されて以来、「観光」目的で外国人が朝鮮民主主義人民共和国を訪問するのは初めてと思われます。
朝鮮民主主義人民共和国は2020年1月以降、COVID-19対策を理由に国境を封鎖していましたが、2023年になって徐々に規制を緩和し、外交団以外でも一部の外国人や最近では在日コリアンのサッカー選手の訪朝が確認されています。
一方、中国・大連の旅行代理店「コリアツアーズ」は日本時間9日20時頃、「北朝鮮旅行再開の話はない」「中国人向けツアー再開についても中国当局から通知がない」とブログで発表し、日本・東京に所在する朝鮮観光取扱旅行代理店からも9日20時までに観光旅行再開の情報は出されていない状況です。
したがって「ボストーク・イントゥール」社が募集したスキーツアーは例外的な受け入れである可能性があり、全面的な外国人観光旅行再開とはいえない模様です。
引き続き最新情報にご注意ください。
- 2024年2月9日20時現在も朝鮮民主主義人民共和国は原則として外国人観光客受け入れ停止中
Photo by Uri Tours
(2024.02.09)