朝鮮旅行まるわかり

〈北朝鮮行き方+観光情報〉

重要 2026年7月22日現在▶朝鮮は観光受入停止中

最長距離!平壌・モスクワ間列車 予告通り再開しロシア入り

予告通り運行再開されました。朝鮮・平壌とロシア・モスクワを結ぶ国際旅客列車が6月18日、国境を越えロシアに入りました。ロシア運輸省がTelegramで報告しました。

ロシア入りした平壌発モスクワ行き列車(18日、運輸省が公開した税関撮影動画より)

 注意:税関検査の場面は撮影しないでください

税関が撮影した動画・写真によると平壌とモスクワを直通する客車*1は朝鮮の車両1両です。大部分の区間で他の列車に併結されます。予告していた運行開始日である17日に平壌を発ったとみられます。

この運行再開に先立ち13日(平壌発)には試験的な営業運転が行われていました。

この列車の運行距離は約1万キロで旅客列車としては世界最長です。

超長旅コバンザメ列車 併結・台車交換などの状況

羅津行き列車に併結(13日平壌駅、ロシア大使館動画より)

この列車*2は、「列車」とはいうもののわずか1両の客車がコバンザメのごとく他列車にくっついて輸送する方式であり、これは基本的にコロナ前と同じやり方です。

試験営業運転時に在朝鮮ロシア大使館がTelegramに投稿した動画、並びに19日のタス通信の記事を総合し、推定を加えると次のようになります。

  • 平壌-羅津間:平壌-羅津間の国内旅客列車(客車列車)に併結
  • 羅津-ハサン間のどこかで台車交換(軌間1435mm→1520mm)※羅津-ハサン間は4線軌条(朝露双方の軌間*3に対応)
  • 羅津-ウスリースク間:ロシア鉄道機関車が牽引(本列車単独の区間)
  • ウスリースク-モスクワ(ヤロスラフスキー駅)間:「ロシア」号に併結

現状では入国利用は無理

現在も朝鮮民主主義人民共和国は原則として観光客受け入れを停止しています。ロシア国籍者のみ例外です。

朝鮮・ロシア直通列車を使った朝鮮入国は、様々な理由から難しいとされています。朝鮮からロシアへの出国は可能*4ですが、何であれ観光再開を待つしかありません。

朝鮮国境封鎖後の経緯

  • 2020年1月:国境の封鎖、観光客受け入れ停止(22日)
  • 2022年9月26日:新義州-中国・丹東の国境をまたぐ貨物列車の運行再開(当局発表)
  • 2023年1月:羅先(元汀)-中国・琿春(圏河)の国境の貨物自動車の不定期通行再開(報道)
  • 2023年6月:茂山-中国・南坪の国境の貨物自動車の通行再開(報道)
  • 2023年8月22日:高麗航空が国際便を封鎖後初運航(平壌-北京間)
  • 2023年8月26日:防疫措置の緩和により自国民の帰国が認められるようになる
  • 2024年:ロシア人観光団など特例的な訪朝が徐々に認められ始める
  • 2024年12月16日:羅先の豆満江とロシアのハサンを結ぶ国際旅客列車の運行開始(当局発表)
  • 2025年1月16日頃:「羅先観光再開」の発表 詳細は不明(旅行代理店)
  • 2025年2月5日:朝鮮国家観光総局が羅先と羅先国際旅行社のPR記事を掲載
  • 2025年2月13日:旅行代理店スタッフの羅先視察訪問解禁
  • 2025年2月20日:羅先のみ観光客受け入れ再開
  • 2025年3月3日:平壌国際マラソン(4月6日開催)の特例的な参加者ツアー募集が発表される
  • 2025年3月5日:羅先観光客受け入れ一時停止
  • 2025年4月6日:平壌国際マラソンが6年ぶりに開催
  • 2025年6月17日:平壌とロシアのモスクワを結ぶ国際旅客列車の運行再開←イマココ

*1:自力では走行できず機関車などに牽引されなければ走れない車両のこと。機関車が客車を牽引して運行する列車を専門用語で「客車列車」(略称客レ)という。

*2:鉄道で旅客等を運ぶ車両をいうが、現在では運行計画(ダイヤグラム)上の設定について指す場合が多い。航空や乗合バスでいう「便」と同じ。

*3:レール(軌条)の幅。すなわち車輪の間隔。朝鮮の鉄道は中国やJR新幹線などと同じ1435mm(標準軌)、ロシアは1520mm。

*4:別列車ではあるが直近では2025年2月に羅先観光で豆満江駅からハサン駅への出国実績あり。

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