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金剛山・元山・咸興の観光・グルメ

朝鮮半島を代表する名勝・金剛山を始めとして美と迫力の自然景観から史跡、スキー場まで。平壌から足を伸ばして訪れる東部エリアにはそこにしかない魅力が詰まっています。

金剛山

金剛山(금강산 クムガンサン):ダイヤモンドのような奇岩が作り出す迫力の景観。東海(日本海)岸に面した面積530km²(尾瀬の約1.4倍)もの広大な山地は外金剛、内金剛、海金剛の3つに分けられ、それぞれ違った魅力を持っています。

外金剛には九龍淵、万物相、水晶峰の3つのハイキングコースがあります。九龍の滝はまるで水墨画そのもの。内金剛は昔話の世界に入ったような景観で20m以上ある絶壁の途中にある寺・普徳庵が特徴的。海金剛は東海岸一帯に広がる松と岩と海が織りなす絶景です。

元山から金剛山に向かう道中には東海の海岸に接して侍中湖シジュンホがあり、魚釣りやボート遊覧が楽しめる他、泥治療(泥浴)の診療所もあります。

  (特産品)胡桃粉、蜂蜜、長脳参(山栽培の高麗人参)、ブルーベリー酒。

  マツタケ料理:マツタケが大変有名です。

Photo by Clay Gilliland

元山・馬息嶺

元山(원산 ウォンサン):東海側の港湾都市にして朝鮮の一大保養地。砂浜、ハマナス、松林が溶け合う松涛園ソンドウォンや長い砂浜の明砂十里ミョンサシムニといった海岸の名勝地があります。松涛園国際少年団キャンプ場は、プールや水族館、映画館までを兼ね備えています。葛麻カルマ半島では海洋リゾート開発が進みました。

西方の山中にはウルリムの滝、さらには馬息嶺(마식령 マシンニョン)スキー場があります。馬息嶺は元山から南西に25km。大火峰の斜面に整備された10本のコースで初心者から上級者まで楽しめる本格スキーリゾートとなっています。

  海鮮料理:東海産の豊富で新鮮な魚介類を使った料理が魅力。

 

Photo by Clay Gilliland , Uri Tours

咸興

咸興(함흥 ハムン):東海側の化学工業都市にして史跡も多い。郊外にある咸興本宮は李氏朝鮮初代国王・李成桂リ・ソンゲ(太祖、1335年 - 1408年)が即位前と譲位後に暮らしていた宮殿跡で、幾多の災難をくぐり抜けた庭の松が威容を放ち歴史を今に伝えます。東海岸には砂浜眩しいビーチリゾート・麻田マジョン遊園地があります。

  咸興の冷麺:平壌と並ぶ冷麺の本場で「ノンマククス」(澱粉麺の意味)といいます。ジャガイモの澱粉で作られたコシのある麺と澄み切っているのに旨味があるスープが特徴です。

Photo by Uwe Brodrecht

※冷麺の画像は『朝鮮料理』より

赴戦

赴戦(부전 プジョン):咸興から北へ80km。玉蓮山オンニョンサン(海抜2164m)の稜線に流れる独特の自然風景・“石の川”が見どころです。水の流れる音は聞こえるのに無数の岩に覆われて水面が見えない不思議な川。秋になると周囲の木々が黄色く色づき、まさに壮観です。

Photo by Uwe Brodrecht

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